奥様は取扱注意の次に始まった番組ですが、第1話は、終始感情があまり抑揚のないまま一定を保ち、静かに辛い現実と辛い過去の再発見と反芻をしています。ハリカに関しては特に「諦め」という言葉が終始見え隠れするようでした。
登場人物、今後の展開に関わる人もたくさん出て来て、低いテンションの中、めまぐるしく物語は展開して行きました。
終始くらーい感じはありましたが、お金を巡る争奪バトルは見応えがあり、かなり面白かったです。
キャスト
辻沢ハリカ:広瀬すず
青羽るい子:小林聡美
持元舵:阿部サダヲ
中世古理一:瑛太
花房万平:火野正平
林田亜乃音:田中裕子
第1話の名言
「雨は止んでもまた降る。その方がスッキリします。努力は裏切るけど諦めは裏切らない。」
名言とともに余命宣告を受けた持元(阿部サダヲ)、名言今怖いんで。と言いながらこちらの方がいいという言葉。
「いいことある人は最初から良い事ありっぱなしなの。ない人はないっぱなしなの。言ったってお金なんだよ。お金じゃ買えないものもあるけどお金があれば辛いことは減らせるの!!」
ネットかカフェでハリカと一緒に暮らしている前歯のない友達有紗(碓井玲菜)が海で大金を見つけた時にハリカに「真面目に働いていれば良いことあるよ」と言われて放った言葉。
「勘違いしていた。どうせ裏切るんだから友達なんかいらないんだった」
見つけたお金を美空にスタンガンでやられた隙に奪われた有紗の言葉。「どうせ・・・」が重い言葉。
「誰だってね、過去に置いてきた自分がいる。今更ね、過去に置いてきた自分は助けられないんだから、今の自分を」
ハリカ(はずれちゃんと呼ばれている)が、自分の過去が思っていた素敵なものじゃなかったと、風見鶏に話しかけられて気づいてから、
亜乃音に言われた言葉。
うーん。さすが!という言葉ばかり。本当に色々考えたり感情を揺さぶるドラマです!
第一話概要
居所がなく、一年前から一泊1200円のネットカフェに住んでる女子三人ハリカ・有紗・美空の友情がお金のために崩れてしまう。
そのお金はどうも偽札らしく、その偽札を回収して回る亜乃音とのやりとり。
また別シーンで阿部サダヲ演じる持本舵は余命半年の宣告をうけたカレー屋の店長。店を閉める日に来た客、小林聡美演じる青羽るいこが、持元の余命を店にあった診断書らしきものを見て気がつく。そして私も死に場所を探していると伝える。死んじゃいけないと話したりしながら車でウロウロする二人。その二人も偽札を巡って争奪戦をしている渦中に足を踏み入れてしまう。
瑛太演じる中世古理市が、最後にゲーセンで一万円札を両替機に入れたが、戻ってきてしまい、それを破るシーンがあるので、彼も今後この偽札にまつわるストーリーに絡んでくるでしょう。
ハリカが楽しそうにしているのは清水尋也演じるカノンとチャットしているとき。カノンは入院しており、外の世界のことやハリカの祖母・為貝真砂子(倍賞美津子)と暮らしていた時の話を聞きたがった。後にカノンはかつてハリカと同じ更生施設にいた彦星という名前の少年だとわかる。
第二話の見所は?(番組HPよりストーリー抜粋)
かつて更生施設で一緒だった“カノン”こと紙野彦星(清水尋也)の病気を治すには、お金が必要であることを知ったハリカ(広瀬すず)は、「林田印刷所」の名前を頼りに亜乃音(田中裕子)の元を訪ねる。そこで再会を果たすのだが、亜乃音の持っていたあの札束の衝撃的な真相を知ることとなる。
さらに札束の出てきた床下の穴から、15年前に失踪したはずの亜乃音の娘・玲(江口のりこ)が、死んだ亜乃音の夫・京介(木場勝己)と写っている写真が発見される。
探していた娘が、隠れて夫と会っていたことに亜乃音はショックを受ける。
探していた娘が、隠れて夫と会っていたことに亜乃音はショックを受ける。
一方、舵(阿部サダヲ)が幼なじみの西海(川瀬陽太)に言われるままカレー店を乗っ取られようとしていることを知ったるい子(小林聡美)は、札束を燃やして捨てる人間がいるくらいだから、世界には裏メニューがあると、何かたくらみを抱いている様子…。
そして、写真の情報をもとに玲の足跡を辿るハリカと亜乃音が知るのは更に切ない現実で…。
第二話は偽札を巡る謎の解決とともにさらなる辛い現実や今までわからなかったものが見えて来そうです。
終始暗い雰囲気のあるドラマですが、キャストが阿部サダヲ、小林聡美、がいる中で第一話の現金争奪戦!のようなコミカルな場面も期待できます。
また、カノンとハリカの出会いともしかしたら別れ・・・こちらの方も注目して行きたい。
カノンもまた、諦めの雰囲気がすごく出ている。諦めの中でも、強い意志を持って生きるということを見つめている。どこか借りぐらしのアリエッティに出てくる心臓病の少年、翔のような印象を受けました。
今後はまた展開もこの印象も変わってくるのかもしれませんが、これも見どころの一つと言って良いかもしれません。
今後はまた展開もこの印象も変わってくるのかもしれませんが、これも見どころの一つと言って良いかもしれません。