
10月5日に長崎県生まれ英国育ちのカズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞しました。 「僕のルーツは日本にある」という一言がたまらなく日本人の心をくすぐります。 そんな彼はどんな人物でしょうか。
■カズオ・イシグロ氏どんな人?
1954年11月8日長崎で誕生(現在62歳)両親ともに日本人。 海洋学者である父の研究のため5歳の時に渡英。それからロンドン在住。英国人と結婚しています。
・デビュー作:遠い山並みの光(1982年イシグロ氏27歳) ➡長崎を舞台にした小説・王立文学協会賞を受賞し、9か国語に翻訳される。 ・日の名残り:ブッカ―賞受賞・映画化 ・私を話さないで(2005年)臓器提供するために育てられて若者たちの葛藤を描いた作品 ➡映画化/日本でもドラマ化されていました。すごく尊いものを考える機会を与えてくれた物語だったと思います。 他にも素晴らしい作品がたくさんあります。
■インタビュー
イシグロ氏はインタビューの中でノーベル賞は不安定な世の中でもその権威を保っている。その中で受賞できたことは本当に、とても光栄だと繰り返していた。印象的だったのは、彼のルーツともいえる日本に関することです。両親が日本人で日本語を話している日本の家庭で育ったから、同級生とは何か違う次元の世界があった。それは、'I saw things to the eyes of Japanese people.I saw English society through Japanese eyes. '日本の目をもってイギリス社会や物事を見てきていたと思う。そのおかげで友達にはない視点から物事を見ていたというのもあるだろう。とのこと。
■まとめ
日系英国人のイシグロさんに日本が大騒ぎということもあり、気になる話題です。村上春樹さんファンも多いですし、イシグロ氏には興味がある人が多いでしょう。 「日本人の目を通して英国を見ていた」という表現からみても、日本人からみると親近感をもちますね。
受賞決定の知らせは、キッチンでメールを書いている時に、自身の代理人の電話で知ったという。選考にあたったスウェーデン・アカデミーではなかったため「いたずらだと思った」と話すなどユーモアも織り交ぜた。
といったようなユーモラスな人格も持ち負わせているイシグロ氏、今後の活躍を期待しています!!