長野県在住の40代女性が、新菌種の人獣感染症「ブルセラ症」に感染し、女性の子供3人も相次いで感染していたことが24日分かりました。

 

人から人への感染は考えにくいと言われていたのですが、5月にも長野県在住の男性が新菌種のブルセラ症に感染していたことが判明しています。

5月に感染した男性の場合は「特異な事例であり、一般の人が心配するような感染例ではない」とされていましたが、今回の家族間での感染があったことから感染源が何なのか?一般の人にも感染しうるものなんだと認識され始めているのではないでしょうか。

国立感染症研究所は、今回の家族間感染は家庭内で何らかのものを媒介して感染したとものとみているようですが、そのほかの感染経路は考えられるのか調べてみました。

ブルセラ症感染経路・症状など

ブルセラ症とは

ブルセラ症は、ブルセラ菌にうつることによってかかる病気で、ヒトからヒトへうつることはほとんどありません

どうやってうつる

汚染された乳製品を食べたり飲んだりすることによりうつります。

皮膚に傷などがあると、感染した動物を触ったときにうつることがあります。感染した動物の周囲で呼吸したときに、呼吸器からうつる場合もあります。

症状

感染して5日間から5カ月間(多くは2~4週間)の症状のない期間があった後に発熱、筋肉痛、倦怠感、頭痛、寝汗などがおこります。

重症の場合は、心内膜炎を起こして死亡します。

治療

抗菌剤が投与されます。

予防

予防接種や予防薬はありません。ブルセラ症が流行しやすい場所では、殺菌していない乳製品や調理不十分の肉類の摂取を避けましょう。動物の屠殺や分娩時に感染しやすいことが知られていますので、そのような場に近づかないようにしましょう。

危険のある地域

地中海地域、南北アメリカ、東ヨーロッパ、アジア、アフリカ、中東ではリスクが高いです。

また、wikipediaによるとブルセラ菌は「ほこりの中では6週間、土や水の中では10週間生存する」

とあります。潜伏期間も3週間と長いです。

このことからブルセラ属菌は敵国の兵士や住民に罹患させて能力を低下させる生物兵器としても研究・培養され、アメリカは1942年、ソ連は1978年に兵器化を実現しています

海や温泉で感染する?

今回のブルセラ症感染が家庭内で何かを媒介して感染したのだとしたら、海や温泉やプールでは感染しないのか、気になるところです。

ブルセラ症の感染源は「感染動物の加熱殺菌が不十分な乳・チーズなど乳製品や肉の喫食による経口感染」「家畜との接触

が一般的と言われているので、海や温泉で感染するということは考えにくいかもしれません。

そのほかの感染源としてあげられているのが
「家畜の流産仔や悪露への直接接触、汚染エアロゾルの吸入でも感染する。
ヒト-ヒト感染は、授乳、性交、臓器移植による事例が報告されているが極めてまれである。
B. canis は流産仔や悪露、血液などへ接触することにより感染するが、尿中に排菌されることも知られている。」

ということで、感染した家畜、なおかつその出産(流産)の際に直接接触や吸入するのが危ないようです。

そのような関係の方は十分に注意する必要があるかと思われますが、一般的に感染するのはなかなかないかと思います。

過去の例

長野県在住の男性

2018年5月長野県在住の男性(64)が、人獣感染症「ブルセラ症」に感染し、腎機能不全になる重い症状になっていた。

感染研が調べたところ、国内外に存在しない新種の菌であることが判明。

家畜によるブルセラ症の菌は海外から持ち込まれるが、男性に渡航歴はなく、感染研などは感染源や経路などを調べている。

男性の自宅は長野県内の山奥にあり、海外へ行ったことはなく、猫や鶏を飼育している。

男性は昨年4月上旬ごろ食欲不振に陥り、39度を超える高熱が1週間続いた。2カ月後には腎機能が急速に悪化し、急性腎障害による尿毒症の診断で入院し、血液透析などを行った。治療後も腎機能は回復せず、現在も透析治療を受けているという。
感染研は、病院から男性の検体の送付を受けて診断。これまでに報告されていないブルセラ症の新しい菌種であることが分かった。
感染経路を特定するため、男性への聞き取りのほか、自宅周辺の土壌や鶏糞などを採取して調べたが、ブルセラ菌は検出されなかった。
ただ、菌の遺伝子解析で、宿主がネズミなどの齧歯(げっし)目に近いことも判明。
感染したネズミなどと男性が接触した可能性もあるという。感染研の担当者は「特異な事例であり、一般の人が心配するような感染例ではない」と説明した。

この男性は猫や鶏を飼育していたこと、山奥に住んでいることなどから野生の動物とも接触する機会が多かったのか、ニュースでは一般の人が心配するような感染例ではないとされています。

千葉県50代獣医師

2018年3月同県鴨川市内の医療機関に入院している獣医師の50代男性が感染症の「ブルセラ症」に感染したと発表した。県内での発症は、感染症として指定された平成11年以降初めて。

同課によると、男性は昨年12月14日、38・5度の高熱で病院の診察を受け、抗菌薬などを飲んで一旦回復。その後、年末に両手のしびれや足のふらつきなどを訴えたため別の病院に入院し、今年3月5日に検査結果からブルセラ症と診断された。現在も入院治療中という。

ブルセラ症は、発熱や倦怠(けんたい)感、関節痛などが特徴で、症状はインフルエンザと似ている。感染した家畜や犬の汚物や死体に触れた際に感染し、人から人へ感染することはない。同課は「動物の汚物には直接手で触れないように」と注意を呼び掛けている。

この方は獣医師ということで、感染源とも思われる動物に関わる仕事をしているので、その関係で感染したのかと思われます。

 

ちなみに犬ブルセラ症というのもあり、2008年8月に千葉県のレンタル犬サービス会社の18頭の犬が集団で感染したことがありました。

会員への感染はなかったようです。

犬ブルセラに関しては、「汚染犬の尿や汚物に触ると感染することがあるが、通常の生活では人への感染はまれ」とのことでした。ペットを飼っている方は手洗いうがい、糞尿の始末には気をつけましょう。

最後に

とっても怖いですね。

この暑さの中、水のレジャーはみなさん楽しみでしょうし、大人から小さなお子さんまで水遊びをしますよね。

キャンプもするし、ペットも飼っている。なんていうとさらに不安になりますね

ではどうしたらいいのか。

どうも色々な感染症に関わっている中で以外に身近にいたりするのがネズミなどの齧歯(げっし)目なのではないかと思われています。

その齧歯目で感染しているものがいると危ないのかもしれないですね。

家畜などのお世話を日常的に行なっている人であれば十分に注意しているかと思われますが、今回のように長野県の家庭内での感染となると、感染源の特定を急いで欲しいですね。

この女性は渡航歴はないものの猫を飼育しているとのことで、犬ブルセラならぬ猫ブルセラ(**調べてみると猫は感染源に記載されていませんので可能性はかなり低いですが)もし猫が感染源になるようなことがあれば早くお知らせいただきたい。

あくまで私の予想ですが猫と齧歯類(ネズミなど)の接触も考えられるかもしれません。

この記事のまとめ
◎ブルセラ菌は「ほこりの中では6週間、土や水の中では10週間生存する」
◎ブルセラ症の感染源は「感染動物の加熱殺菌が不十分な乳・チーズなど乳製品や肉の喫食による経口感染」、「家畜との接触」と言われている
◎犬ブルセラに関しては、「汚染犬の尿や汚物に触ると感染することがあるが、通常の生活では人への感染はまれ」
◎2018年5月の長野県の男性が感染した件では菌の遺伝子解析で、宿主がネズミなどの齧歯(げっし)目に近いことも判明。齧歯類には注意しましょう。
◎温泉や海での感染は考えにくい

 

 

 

 

 

 

 

 

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