
もうすぐ暑い季節がやってきます。
夏場になると近年の異常な暑さから熱中症対策のスポーツドリンクを水筒に入れてお出かけやスポーツに行く日が多いかと思います。
しかしながら通常の保冷できる水筒だとお茶やお水以外のものを入れて持っていくのは危険だということを耳にしたことがある人も多いはず?
では、その真相は一体どうなのでしょうか。
なぜスポーツ飲料は水筒に入れると危険だと言われるの?
何も知らずに普通の保冷水筒にポカリスウェットやアクエリアスなどのスポーツドインクを入れている人は少なくないかと思います。
そして今まで大丈夫だったけど・・・という方も多いかと思います。
では、なぜこんなことが言われているのかというと、実例があるからです。
その実例を見て行きましょう
実例1:銅中毒
世界仰天ニュースで以前紹介されたものです。
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2008年、東京都。とある場所で事件は起きた。
いつものように練習を終え、水分補給する子ども達。
すると...子ども達が吐き気や頭痛、めまいをもよおし苦しんでいた!!
しかも1人だけではなく、6人の子どもたちが同様の体調不良を訴え始めたため
すぐに病院へ向かった。
一度に数人が同じ症状だった事から食中毒を疑ったが、
子ども達は同じものを食べた形跡がない。
後日、保健所が調べたところ、驚くべき事実が判明した!
"子ども達を苦しめていた原因は...銅中毒"
その原因とは...銅のとりすぎによる急性銅中毒だった。
銅はレバーや牡蠣などに含まれ鉄分などと同じく体に必要な成分。
食品に含まれる銅は通常、口から入り胃と小腸で吸収されたのち肝臓に送られ、
タンパク質とくっつき、赤血球や骨の形成を助ける働きをし、余ったものは排泄される。
しかし、急激に大量の銅を摂取すると、胃や小腸で吸収する際に粘膜を荒らし、
腹痛や嘔吐を引き起こす。これが急性銅中毒の初期症状。
やがて肝臓も銅を処理しきれず、体内に銅が分散され、蓄積される。
脳に銅が溜まるとめまいやけいれん、そして肝臓に溜まると肝硬変などの症状を引き起こし、ひどい場合は、死に至ることもある。
子ども達の体にいつ、どうやって大量の銅が摂取されたのか?
調査の結果、子ども達の飲んだ水筒の中が破損して銅が露出しており
それに酸性飲料のスポーツドリンクが反応し、銅を溶かしてしまっていた。
子ども達はそれを飲んで、中毒症状を起こしたのだ。
実はスポーツドリンク以外にも酸性の飲み物はオレンジジュースや乳酸菌飲料
炭酸飲料など、どれも銅を溶かす可能性がある。
現在、日本のメーカーの水筒は直接飲み物が触れる部分に銅を使っていないが、
古い水筒や一部海外製品には、注意が必要となる。
(出典:http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20170627_02.html)
2.『金属中毒』(週刊朝日)
この記事によると、水筒の中の金属が、劣化や酸性の飲み物を水筒内に入れることにより溶け出し、金属中毒を引き起こす可能性があるらしいとのこと。
金属中毒は恐ろしい。同じ金属製容器ということで、やかんを例にとって説明する。保育園で、アルミニウム製の古いやかんで乳酸菌飲料をつくり、それを飲んだ複数の園児が嘔吐した。保健所が調べたところ、飲み残しの乳酸菌飲料から、高濃度の銅が検出された。
「容器の劣化+酸性の飲み物」が不幸な化学反応を生みだしたのだ。これに対して大手メーカーは腐食しにくくする新技術などを開発した。それでも使い方によっては完全に防げるものではない。
(AERA.)
乳酸飲料も酸性の飲み物なので金属・銅が溶け出してしまうのですね。
この他、銅製品で焼きそばのソースでも同様の中毒症状が出た例もあります。
古くなった調理器具や水筒は極力使わないようにしましょう。
メーカーの意見は?
大塚製薬
「ポカリスエットは塩分を含んだ酸性の液体です。長時間金属にふれていると、金属をサビさせたり、酸の影響で容器から金属が溶け出してポカリスエットの風味が低下したり、容器をいためてしまうことも考えられます」
として、「できれば避けて頂ければ」と回答。ただ、中毒の恐れがある点については言及していないとのこと。
ですが、大塚製薬はポカリ用の水筒もコラボ発売しておりますので下を参照ください。
象印マホービン(大阪市)
近年発売した弊社のステンレスマグは、すべて内部にフッ素加工を施している。
「なかでも、フッ素加工を2倍にしたものを『スポーツドリンク対応』というカテゴリで販売しています。基本的には、使用後にすぐに洗って頂ければ、通常のフッ素加工製品にスポーツドリンクを入れることは問題ないと認識しています」
心配な方は是非スポーツドリンク対応というものをご利用ください。
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タイガー魔法瓶
スポーツドリンクにしよう出来るとしています。
スポーツドリンク対応の水筒はある?
大塚製薬 THERMOS(サーモス)ポカリスエット×サーモスコラボ
★ 保冷専用 魔法びん 魔法ビン 真空断熱ケータイマグ
★ ★ ★ 運動時のパフォーマンスを向上させるためもっともカラダに吸収しやすく、効果的にクールダウンするために、5-15℃の飲料を勧めているTHERMOS(サーモス)とのコラボ品。 ステンレス魔法瓶構造で冷たさをキープします。 ワンタッチ・オープン(ロック付き)でスポーツ時でも飲みやすく、衝撃に強いシリコーン製底カバーが付いています。
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象印 水筒 1.03L 直飲み スポーツドリンク対応 全3色
淵に樹脂カバーが付いているので錆びる心配が少ないです。
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タイガー 水筒 ステンレスボトル 480ml MMJ-A481 ワンプッシュ サハラ マグ SAHARA スリム コンパクト
スポーツドリンク対応の小さめボトル。
お茶と一緒に持参したいときは大いに役立ちます!
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まとめ
スポーツドリンクを水筒に入れていいかという点で考えるべきなことは、
●選び方や使い方をうっかり間違えると、金属中毒になる危険性がある
●「容器の劣化+酸性の飲み物」は要注意
●現在日本製のものはほぼ腐食しにくくする新技術などを開発してあるが、使い方によっては完全に防げるものではない。
●一口に含んで苦味や金属の味がした場合は飲むのをやめましょう。
しかしながら今の日本製のものに関しては「基本的には、金属製の水筒であっても内部にコーティングが施されている製品がほとんどですので、スポーツドリンクを入れたからといって、金属が溶け出すことはほぼないと考えています」ということですので、心配な方は水筒の中が傷ついていないか確認したり、もしくはスポーツドリンク対応と書かれている水筒を購入されてはいかがでしょうか?!
暑い夏もこれで心配なく乗り切りましょう。