
『活性酸素』ってご存知ですか?
聞いたことがあるけど、実はよくわからないという方もいるかもしれません。
『活性酸素』は体に良くなくて、紫外線も活性酸素を生み出し、その影響で体の調子が悪くなったり、体がサビル・・・いわゆるシミ・シワなどの原因になると言われています。
ちょっとややこしいので、しっかりと見ていきたいと思います。
活性酸素と紫外線の関係
日光に肌をさらして紫外線を浴びると、肌細胞を紫外線から守ろうとして発生するのが活性酸素です。この活性酸素の刺激によってメラニン色素が生成され、肌を紫外線から守ることに繋がるのです。
しかし同時に、メラニン色素以外の場所にも活性酸素の刺激が及んでしまうことになるため、無防備に紫外線を浴び続けることで、体を酸化させ、老化や様々な病気を発生させる原因となります。
肌で発生してしまった活性酸素は、コラーゲンやエラスチンなどと言った皮膚の若々しさを維持するタンパクを破壊し、それらの悪性化や断片化を促進させ、肌細胞の死滅が進むとシワやタルミ・アレルギーや皮膚炎など肌のトラブルを引き起こしてしまうのです。
活性酸素は「ほかの物質を酸化させる力が非常に強い酸素」です。
活性酸素は殺菌力が強く、体内では細菌やウイルスを撃退する役目をしています。
ところが活性酸素が増えすぎると、正常な細胞や遺伝子をも攻撃(酸化)してしまうのです。
肌のしみやしわといった老化現象から、動脈硬化やがんなど多くの生活習慣病の原因として、活性酸素がクローズアップされています。
食べる紫外線対策とは?
人間の体内には生まれながらに酸化を防止する抗酸化作用が形成されていますが、40歳を過ぎる頃から徐々に衰え始めます。
日々紫外線を浴びないよう帽子や日焼け止めなどで紫外線防止も大切ですが、衰えてきた体内の抗酸化作用を補ってあげることも大切です。
そこで今注目されているのが、「食べる紫外線対策」です。
「外出する際は常につばの広い帽子や日傘を着用する」
「こまめに日焼け止めを塗り直す」
「部屋にいても紫外線が当たらないようにカーテンを閉める」
日々の生活で紫外線対策が楽しいと思う人はいないと思います。さらにこれだけ徹底していても、体内の抗酸化作用の衰えは進んでいると聞けば、何だかやる気をなくしてしまいますね。
そこで日々の対策とあわせて、抗酸化作用に効果的な栄養素を体に摂り入れ「食べる日焼け対策」を実践してみましょう!
抗酸化作用のある食物の選び方とNGな食べ物!
参考:https://www.mylohas.net/2018/07/170401uvcare_food.html
抗酸化作用に効果的な食べ物 | その理由 | 効果的な食べ方 |
緑黄色野菜 (トマト・ニンジン・パプリカなど) |
赤やオレンジの色素を作り出す栄養素の多くに強い抗酸化作用が含まれています。 また完熟野菜のパプリカは抗酸化力が高い野菜です。 |
油で調理することで吸収率が高まり抗酸化力もアップします。 |
果物 (スイカ・グアバ・バナナ) |
メラニン色素の生成を抑制し色素の色を薄くする作用のあるビタミンCが豊富に含まれています。 特にシュガースポットと呼ばれる茶色い斑点が出ると、抗酸化力が2倍以上になります。 |
ビタミンCは熱に弱区水に溶けやすいので、生で食べるのがオススメです。 |
※注意点※
野菜不足を気にする方、果物を食べる習慣がない方の強い味方となり、スーパーやコンビニなどでも気軽に購入が出来るようになったスムージー。朝ご飯代わりに自宅で手作りスムージーを飲んでいる方も多いと思います。
しかしこの食材によっては、紫外線の感受性を高めてしまう「ソラレン」という成分が含まれていると、日焼けを促進してしまっている可能性があり、「体に良いことをしていたつもりが、肌の劣化を進めていた!」なんてことも考えられます。
ソラレンは、オレンジなどの柑橘類やセロリ・パセリなどセリ科の植物、イチジク・キュウリ・キウイ・春菊などに含まれています。もちろん、体に良い成分がたくさん含まれる食材ですから、止めてしまう必要はありません。
ソラレンが含まれる食べ物については朝ではなく夜食べるようにしましょう。
手軽に体に良いものを朝摂取することで、一日の栄養素を十分補えたような気持ちにもなるものですが、その時間帯を夜にすることで抗酸化作用を促すことにも繋がりますからぜひ試したいところです!
摂取する時間帯に関係なく、抗酸化作用にNGな食べ物としては、加工食品・砂糖・ベジタブルオイルがあげられます。
しかし全く口にせずに生活することは難しいと思います。気軽に長く継続できることが大切ですから、自分でできる限り控えることを心がけ、抗酸化作用の高い食べ物を意識して摂るようにして、食べる紫外線対策を始めてみましょう。